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随筆

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 小さい秋みーつけた
【第1編】
 

 昼光色の蛍光灯に照らし出された病室の壁は青白く、今その部屋に展開されている一人の人間の最後の情景を冷酷に見守っていた。枕元から少し離れて置かれた小型のテレビに似たモニターの画面には、丸い小さな光の玉が、まるでお玉じゃくしのように光の尾を引きながら、忙しく上下しては左から右へと移動し、右端で消えたかと思うと、直ぐにまた左端に現れて、いつ果てるともない運動を繰り返していた。脈拍は毎分110血圧は160、一昨日からずっとそんな状態が続いていた。「熱が大分ありますね」担当の看護婦がそう言った。

「どの位ありますか」「そうですね38度ちょっと」と看護婦は体温計を覗き込んだまま言った。

 志織が発病したのは今から丁度3年前、彼女が49歳の秋であった。その1年ほど前からしきりに腰の痛みを訴えていたが、つい忙しさにかまけて貼り薬でしのいでいた。併しそれは間歇的で時には忘れてしまう位であったため、単なる腰痛で、時期が来れば治るだろうくらいに、本人も家族も思っていたが、後になって見ればこれが恐ろしい膠原病(関節などの結合組織が変性する病気で、リュマチもこの病気に含まれる)の前兆であったのだ。

 厳しかった夏の暑さも過ぎ去り、10月になるとてキンモクセイが一斉に開花し、馥郁たる香りが庭に充満したが、それもつかの間で、やがてその黄色い花も、ひなあられをまき散らしたように地上に散り去った庭には、秋冷の気が満ち満ちて、まんじゅしゃげが、ひときわあでやかに咲き誇っていた。誰もが一年中で一番快適なこの季節なのに、志織は発熱して床に伏せていた。最初は風邪かな位に思っていたが、いつまでたっても熱が引かず、近所の診療所に掛かった所、医師は首をかしげて、総合病院で精密検査をするよう勧めた。

 検査結果はやはり風邪ではなく、膠原病による発熱であった。1年ほどステロイド療法を続けた結果、一時は退院出来るほどまでに回復したが、翌年この季節になると、再び発熱しはじめた。この病気は、みんなが生き返ったように元気になる秋冷の季節になると、決まったように発熱を繰り返す、悲しい病気であった。

 2年目からは、志織は入院したままになり、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン)の量が次第に増え、その顔はだんだん膨らんで丸くなってきた。


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