お肌と健康の相談室ぶんじ永楽堂薬局 送料無料(一部地域除く)
コンテンツ一覧
  • トップページ
  • 初めての方へ
  • ぶんじ永楽堂の考え方
  • お肌の相談室
  • お客様相談実例
  • 問診表
  • お肌のご相談はこちらへ
  • アクセーヌについて
  • ネットショッピング会員マイページ
  • お買い物はこちら
  • 不安定な肌
  • 刺激に敏感な肌
  • 大人のニキビ
  • ベース&サンケア
  • ファンデーション&パウダー
  • メイクアップカラー
  • スペシャルケア
  • ホワイトニング
  • ボディケア&ヘアケア
  • その他のお勧め商品
  • コラム
  • お客様の声
  • 特定商取引法の表記
  • 医薬品に関する注意事項
  • 店舗案内
  • リンク集

個人情報の取り扱いについて(プライバシーポリシー)
コラム
コラム一覧へ戻る
随筆

第1編第2編第3編第4編|第5編|第6編第7編第8編第9編

 

 プレゼントというものはその人の好みがある上、値段との相談もあって品定めはなかなかむつかしく、あれこれ迷ったあげく疲れも手伝って二人の選択は結局、皮ベルトというところに落ちついたのである。

 彼女はまた取り寄せ魔で、何か珍しいものがあるとすぐに取り寄せたがる癖があり、この時も「以前に滋賀県の親戚からもらったお菓子がおいしかったから三つばかり取り寄せました」といって、祐介の目の前に並べられた四角い箱は、縦に赤とグリーンのツートンカラーでくっきりと色分けされた、目にも鮮やかな外装で、その中身は千代結びであった。

 同窓会の当日が来ると、彼女はいそいそとベルトの入った箱を奥から持って来たが、
「このお菓子もさしあげるの」といってくだんの千代結びの箱を一つ持って来た。
『うーん少々あげ過ぎじゃないの』と祐介は言いたいところだったが、折角あげようと言っているのに水をさすのも悪いかなと思いつつ
「うーん喜ぶだろうがなー」と、『がなー』を入れてあとをにごした。
「でも先生には随分お世話になったからわたくし、この位はさしあげたいの」と、そう言って彼女は明日の準備に余念がなかった。

 帰宅後の第一声は、同窓会は大盛会でお別れの際、先生にプレゼントをさしあげたらとても喜んでくださいました、と、彼女の弾んだ声の報告であった。

 A薬局長の奥さんから電話が掛かって来たのはその翌日のことで、つまり二人がリラックスしてテレビを観たり会話を楽しんでいた最中の電話が、それであった。そして、終わったあと志保が夫に詳しく解説した会話のやり取りは、次のようであった。


第1編第2編第3編第4編|第5編|第6編第7編第8編第9編

コラム一覧へ戻る
© 2008 EIRAKUDO. All rights reserved.
mail to : info@eirakudo.com