<肝・腎・要・かんじんかなめ> 腎のお話し・・・腎臓美人
前回「お肌と肝臓の深〜い関係」をお話しました。
今回は美しさの根本「腎」のお話しです。
一般的に腎臓は「オシッコを作る所」ぐらいにしか思われていないようですが、実際は大変重要な働きをしています。
一般的に腎臓は「オシッコを作る所」ぐらいにしか思われていないようですが、実際は大変重要な働きをしています。
腎臓は長さ約10cmのソラマメの形で、重さ約100g。人の背中近くに一対(2コ)あります。そして、なんと右側のほうが2〜3cm下についています。知ってました?
腎臓の働きについては(1)血液中の不要物をろ過する。(2)血液の成分と濃さを一定に保つ。(3)血圧を調節する。などが知られています。
しかし東洋医学(漢方)では、腎は(1)体内の水分調節。(2)生命力、生命エネルギーを作る。(3)成長・発育・生殖力を作る。など、人の成長や老化に深く係る所と言われます。
漢方の古書「皇帝内経素問(コウテイダイケイソモン)」では腎から出る生命エネルギーの盛衰を次のように言っています。
「女子の一生」(7才の倍数)
7才 |
生命エネルギーが盛んになり、歯が生え替り、髪が長くなる。 |
14才 |
月経が正しく来るようになり、子供が出来るようになる。 |
21才 |
親知らず(歯)が生え、体の成長も極限に達する。 |
28才 |
筋骨も髪も体力も一番充実している。 |
35才 |
顔つきが衰え始め、髪が抜け始める。 |
42才 |
顔にしわや、たるみが出て、白髪が出てくる。 |
49才 |
生命エネルギーが枯れてきて、月経が止まり体形が崩れてきて,子供を生めなくなる。 |
何か恐ろしい話になってしまいましたが、東洋医学では腎の生命エネルギーを保つことが若さを保つ根本だと考えます。
いつまでも老けない美しいご老人は「腎臓美人」なのです。
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